「お仕事探していませんか?」「飲み屋さんも紹介できますよ?」道端で突然声をかけてくるスカウト・キャッチ。東京や大阪、名古屋など都会では当たり前ですが、地方から出てきたばかりの子は芸能系のスカウトかと思って思わず話をしてしまうこともあるかもしれません。今回はそんなスカウトのメリット・デメリットをご説明します。正直、ほとんどデメリットをお話しすることになります。
スカウトは違法!いつ捕まってもおかしくありません!
まずはこちらのニュースをご覧ください。
風俗スカウト5人逮捕、ひわいな業務と知りながら女性3人紹介した疑い 男女トラブルで発覚/大宮署
女性に風俗店の業務を紹介したとして、県警保安課と大宮署は30日、職業安定法違反(有害業務目的紹介)の疑いで、東京都杉並区下高井戸4丁目、会社役員の男(40)、世田谷区上馬5丁目、無職の男(28)ら20~40代の男5人を逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は2018年5月5日~同年11月24日までの間、不特定多数の客にひわいな行為をする業務であると知りながら、さいたま市内の風俗店に20代の女性3人を従業員として紹介した疑い。
同課によると40歳男はスカウトグループの代表とみられ、28歳男とともに街頭で女性に声を掛ける「スカウト役」に指示を出していたという。
スカウト役は他の3人の男が担当し、都内の街頭などで女性を勧誘。さいたま市内の風俗店の仕事を紹介していた。
https://www.saitama-np.co.jp/news/2020/07/01/03_.html
キャバクラや風俗店にお仕事を紹介すること自体が「職業安定法違反」ですし、街頭での声掛け行為も都道府県の迷惑防止条例違反です。警察の取締り中に興味本位で話を聞いていたら、あなたも罪状確認のため取り調べに協力するハメになるかもしれません。スカウトを利用すること自体、非常にリスクの高い行為です。
スカウトはなぜリスクを抱えるか
スカウト・キャッチへの罰則は年々強くなっています。とあるスカウトによると、キャッチ中に警察のおとり捜査とわからず婦警に声を掛けてしまい、1週間ほどの拘留のすえ数十万円の罰金を支払うことになったといいます。捕まる危険があるにも関わらず、なぜスカウトは道端で声をかけ続けるのでしょうか。
スカウトが風俗店に女性を紹介すると、女性の稼ぎに応じてお店からスカウトに報酬が入ります。紹介女性の人数を増やせば増やすほど、スカウトはほとんど何もしなくても収入が増えますから、リスクを負ってでも街中で声を掛けるわけです。
いいお店を紹介してくれそうだけど…
スカウトが違法であることは、風俗店はもちろん知っています。ちゃんとルールを守って経営しているいわゆる優良店が紹介されることは少なく、求人広告ではなかなか人が集まらないお店を紹介されることが多いのです。求人広告で女性が集まらないお店は、たくさんのお客さんを集められると思いますでしょうか…
ホストとセットのパターンも
声を掛けてくるスカウトの中には、「お姉さんお仕事探してない?飲み屋も紹介できるよ??」なんて言ってくるパターンもあります。もしあなたが紹介されたホストクラブにハマってしまったらどうなるか。
ホストクラブの売掛(ツケ)を払うためにスカウトの紹介でヘルスへ→またホストへ→スカウトに言われるがままお店を転々と→ホスト→スカウトの紹介でソープ→ホスト→AV…というループに陥ることもあるわけです。
最近はネットスカウトも多いので注意
路上の取締りが厳しくなった結果、サイトやTwitterでのスカウトが急増しています。Twitterは割と手が込んでいるので注意です。盛った給与明細をアップして稼げているように見せたり、女の子が「稼げました、ありがとうございます!」と言っている風のLINEスクショをアップしたり、場合によっては女の子のアカウントを偽装して「私がお世話になっているスカウトさんはこちら!」と誘導してみたり…
路上同様、ネット経由のスカウトももちろん違法なので注意です。
いかがでしょう。スカウトを利用するリスクが少しは伝わったでしょうか。そもそもスカウト経由でも、求人サイト経由で直接応募しても仕事内容は一緒ですから、スカウトに流れるお金の分だけ女の子がお給料を損することが多いです。それも踏まえたうえで利用するなら話は別ですが…