亀有角海老

角海老グループのソープランドが摘発された件を徹底的に解説します。

老舗中の老舗、角海老グループのソープランドが摘発…ソープの摘発自体はさほど珍しいものではないですが、業界に身を置く者としては違和感を覚えました。Twitterのトップトレンドに「ソープランド」が入ってしまうほど世間がざわついたこの事件、業界の事情とともに解説します。

ソープの摘発自体は珍しくないが…

説明するまでもないとは思いますが、ソープランドは風営法下で営業している「浴場」。浴室内での女性によるサービスは「自由恋愛」であり、お店は浴室内のサービスには関知しませんよ、というテイのシステムのもとで運営されている風俗店です。

令和元年度版警察白書によると、ソープランド等の届出店は令和元年時点では全国に1222店。古くからある営業形態ですが、新規の許可証取得はできません。いきなりすべてが取り潰しになることはありませんが、徐々に縮小を待つ業態ではあります。

今回のニュースの概要は以下の通り。

東京・葛飾区の風俗店の女性従業員が売春をすることを知りながら場所を提供していたとして、店の責任者の男らが逮捕されました。
ソープランド「亀有角海老」の責任者・坂口敏容疑者(48)ら5人は6月、従業員の女性(30代)が売春をすることを知りながら店の個室を提供した疑いなどが持たれています。警視庁によりますと、ソープランドでは客との売春行為は認められていませんが、2月に女性従業員とトラブルになった男性客が警視庁に相談し、現金のやり取りがあったことが発覚しました。店はこれまでに約10億円を売り上げていました。坂口容疑者ら4人は容疑を認め、1人は否認しています。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000191572.html

このニュースを見た時に、2つの部分に違和感を感じました。ひとつは、業界内でも老舗中の老舗、角海老グループの店舗であること。もうひとつは、「女性従業員とトラブルになった」との記述です。

角海老グループが摘発、一体なぜ…

これまでも、ソープランドは時代とともに浄化作戦の対象にされたり、別件逮捕のような形で摘発を受けたりすることは常ではありました。

「東京でソープ摘発」と聞いてまず思い浮かべたのは…

  • オリンピック等に向けた浄化作戦のひとつ
  • コロナの自粛要請を守らなかった見せしめ
  • 反社会勢力とのつながり、脱税等で目を付けられていた

このあたりの事情。しかし業界でも大手の角海老グループとなると話は別です。

角海老グループ。ソープランドのみならず、宝石店、ボクシングジムと多角的に経営するこのグループは、稀代の実業家で政財界とも強固なパイプを持つ「ソープの帝王」こと鈴木正雄氏が興したグループ。

東京でも数あるソープランドの中で、角海老グループがいちばん先に目の敵にされるはずがないのです。むしろ「いわれなき摘発」からいちばん遠い存在と言っても過言ではありません。

ではなぜ今回の摘発に至ったのか…

カギはふたつめの違和感にあり

記事を読み進めて気づいたふたつめの違和感。それは

「2月に女性従業員とトラブルになった男性客が警視庁に相談し、現金のやり取りがあったことが発覚しました。」

との記述です。風俗店でよくある顧客トラブルといえば本番強要や盗撮、まれに暴力行為や薬物関係などがあげられますが、あくまで自由恋愛とはいえ本番前提のソープランドでは本番強要トラブルは考えにくいですよね。となると盗撮や暴力沙汰、嬢が客のお金を盗んだ…あたりのどれかでしょうか。

その中で
「証拠が残っていて立件できる案件」
「客側から警察に相談が行く案件」
となると答えはだいぶ絞られてきます。

おそらくは客が盗撮もしくは盗聴をしていて、それが嬢、そして店にバレたと。
怒った店側が示談を強要するも、客が警察に駆け込んで「これが恐喝の証拠です!」と出した盗撮ムービーに、脅迫めいた示談強要のようすに加えて、嬢とのプレイも一部始終録画されていて警察としてもやむを得ず売春でも立件せざるを得なかった…

こんなところが最有力、でも正直真相はわからないなぁ…と思っていました。

原因はやはり、盗撮トラブル

29日付のニュースで、今回の一件がやはり盗撮トラブルに端を発したことだと報じられました。

 亀有角えび店はJR亀有駅から徒歩3分、常磐線高架沿いの住宅地にある。店の前には「コンパニオン募集」という立て看板がいくつも掲げられ、「白昼堂々」と営業していた。亀有角えび店だけで54人の売春婦を抱え、平均年齢は32歳。最高齢は46歳で最年少は21歳だ。これまでに10億円を売り上げていたというが、業界では大手だけに当局の指示に従う“優良店”だった。それが突然、捜査のメスが入ったのには、理由があった。

「今年2月、客が個室での売春婦とのプレーをこそっとスマホで盗撮していたのです。それが女性にバレ、店側に報告した。事情を知った従業員らが怒り、客を恐喝し、怖くなった客が警察に相談したそうです。警察はまず、場所提供業で5人の身柄を拘束し、それぞれから詳しく事情を聴き、容疑が固まり次第、恐喝容疑で立件する方針です」(捜査事情通)

 従業員たちの逮捕を受けて、店は臨時休業している。ただでさえコロナの影響で客足が遠のいているのに、売春婦たちは商売あがったりだ。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/277953

ほぼほぼ読み通り。強めの脅迫があったから、それを立件するために先に場所提供罪で身柄を抑えたわけですね。

いくら2月の出来事で、いくら老舗のお店とはいえ、コロナショックで業界全体がダメージを受けているさなかに業界全体のイメージ低下につながるような事件は止めてほしいな…と思いましたよね。真面目にルールを守って安全に経営している風俗店がほとんどですから…

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