風俗で働くことは「悪」なのか。変わりつつある、女性が風俗で働く理由。

風俗店や風俗業は、普段はあまりニュースに取り上げられることのないジャンルです。コロナショックにまつわる話題で、主にネットニュースで取りざたされる頻度が高まるとともに、風俗業界の現状を知らないソーシャルワーカーや識者の皆様が業界に対して厳しい意見をぶつけてくださっております。今回は、昨今風俗で働いている女性の働く理由とともに、我々の業界の「善悪」についてお話ししようと思います。

ここ数年で変わった、風俗で働く理由

ここ数年で専門学生や女子大生の面接や体験入店が増え続けていると感じます。一昔前とは少し違って遊ぶためのお金欲しさではなく、生活費や学費、そして奨学金を支払いたいという理由が多いのです。

面接の段階で「いつまでに奨学金の残り、250万円を完済してあとは200万円くらい貯金できたらと思っています。」と、しっかり伝えられる女性は、こちらが驚くほど一生懸命で、仕事熱心で、予定より早く目標達成していく傾向が見られます。

我々風俗スタッフからしても、金銭的にマイナスからスタートした女性がしっかり次のステップへと踏み出していただけるのが、自分たちの仕事を肯定してもらっているようで何より嬉しいのは間違いありません。

風俗=悪 なのか

一方で、ネットでは風俗業界に対して厳しい意見もたくさん寄せられています。ナイナイ岡村さんのラジオでの発言で改めて考えた方もいらっしゃるでしょうし、自粛要請にからめて言及する方もいらっしゃるようですね。

そもそも風俗業という業種は「悪」なのでしょうか。過激な論調で廃業を迫る識者もいらっしゃるようですが、ここではこの方の意見については是非は述べません。

すべての風俗が廃業したらどうなる?

実際に法の規制がかかり、すべての風俗業が廃業を迫られたらどうなるでしょう?よく「性犯罪が増える」などと言いますが、僕はそう思いません。

実際は、人身売買や強制労働に近いような犯罪行為が急増するのではないかと思います。風俗需要の根本的な部分は「性欲」という人間の基本欲求。法律で規制したところでなくなるものではありません。

需要があるのに、一方的に供給を断つとどうなるか。

すべての「風俗業」はアンダーグラウンド化して、無法地帯になることでしょう。闇サイトで営業をする者、女性個人で客を取る者、そしてその女性を狩る者…

昭和33年に売春禁止法が施行された直後も、「ちょんの間」など飲食店のふりをした売春宿が各地に生まれてしまったわけで、間違いなく歴史が繰り返されることでしょう。

風俗の現場に見る、ブラック企業の実態

風俗のお仕事は、基本的にその日働いた分を帰りに精算する「完全日払い制度」となっています。面接で約束した金額を、間違いなく支払っています。

その一方で、お店で働く女の子からは「オーナー園長が搾取していて最低賃金を割っているのになんだかんだで3ヵ月未払いの保育園の話」や、「売上ノルマを達成するため、といってカードを契約させて自爆営業を強いるエステサロンの話」など、聞いているこちらが悔しくて泣けてくるような話もたくさん聞いてきましたし、何度も間に入って支援をしてきました。

表の仕事として、HPでは崇高な会社理念を掲げて従業員に負担を強いる企業と比べて、毎日日払いで給与を支給する風俗業は、本当に「悪」なのでしょうか。

本音と建て前、そりゃありますよね。

たしかに、すべての風俗業の業者全員が「まっとうに」やっているかと言われたら「うーん、まあそうでない人たちも…」と言葉を濁さざるを得ないですが、労働の対価をしっかり支払っているということ、そして風俗のお仕事を経ることで生活をより豊かにしたり、立ち直したりしている女性も多いというのは紛れもない事実です。

法律で規制され、法律に守られている限りは、自分たちも人に誇れるようなまっすぐな仕事をしたいと思っています。無暗に廃業しろとか働く女性を見下したりするのは、それだけは違うと思います。

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